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笑いのない人生なんて。


by soulset4u

50年間でNo.1の男に遭遇。其の弐

其の壱からの続き。

やはり「背が高くて、てっぺんはげで、プラダのショルダー」の男は、ジダンであった。せめて写真だけでも、と一組目の写真撮影終了を待つ。やはり有名人たるもの、あまり足止めを喰らうのはあまり心地がよくないわけで、足早にエスカレータに向かおうとする。それを止めたのが妻であった。
感激のあまり、どうしていいのか分からないというのもあったとは思うが、
ジダンの左肘の辺りを両腕でしっかりとホールド。フランス語を話すわけでも英語を話すわけでもなく、ただつかんで放さない。

背が小さく、子供みたいな外見も手伝い、エスカレータ前で彼は止まってくれた。ただ、撮る自分も焦りに焦っていたため、なかなか写真がとれず、やばい、と思ったが何とか一枚ぶれることもなく、撮影に成功。そのままエスカレータに乗る彼の後ろにくっついていく。

そしてこれも奇跡としか言いようがないのだが、「飛行機も一緒」。
ジダンは我々が乗る飛行機の搭乗ゲートの方に向かっていったのである。
後に分かったことだが、この前日、パリでFIFA100周年記念試合でブラジルVSフランス代表の試合があり、かつこの週末に所属クラブであるレアルマドリーの試合がホームのサンチャゴベルナベウであるための移動であることは間違いなかった。

搭乗ゲートを抜け、ブリッジを歩いていくジダンをさらに追う。
そして、ブリッジの中程でジダン再捕捉。
今度は手際よく鞄からノートを出し、多分英語で「サイン下さい」と懇願。
あまりいい顔はしないながらも、さらさらとサインをしてくれた。
「サインを書くジダンと、それに見入る男」を妻が写真に収めてくれたのだが、少しぶれてた。

わりかし小さい飛行機だったので、ビジネスクラスは通常3並びのエコノミーの
真ん中の席をふさぎ、二人で使うというような形。ジダンはそのビジネスエリアの最前席に陣取っていた。荷物を天棚に入れているところをすれ違い、セクハラ並みのボディタッチを敢行。出会った感激をそのまま持ち込む形で夫婦共々後ろよりの座席に座る。

ジダンが乗っていることを聞いたスッチーはなんかクラクラしてるし、その他の乗務員も「ジダンのってるよ」みたいなことをしゃべってるんだけど、そこまでパニック的な事は起こらず、そこも何か不思議だった。

飛行機は無事に離陸、無事に着陸し、当然一番早く降りるジダン。それを追いかけようとする妻。小さい体も手伝って、スッチーが「通してあげて」と好フォロー。デジカメを動画モードにして、ドキュメンタリータッチで後ろ姿を激写していました。そして、なんとBaggageControlも過ぎて、空港前でサインをたかられるジダンまでとって引き返してきた。妻のパワーには頭が下がる。

とにかく、旅の初めから大いなる波乱となりました。
(其の弐の方が圧倒的に長いな。)
by soulset4u | 2004-06-25 21:28 | ヒトにヒトコト